多彩な表情を見せる街、マルセイユへの旅
2600年以上の歴史があるマルセイユは、旧港から入江地帯、フリウル島の地中海に面したエリアと、有名な歴史的地区パニエからノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院のある高台にかけての街のエリアが、旅行者を魅了しています。
旧港とヴァロン・デ・ゾッフ
マルセイユはフランス最大の港町です。旧港周辺は、かつて石灰岩の岩壁に護られるようにして街ができ、商業が発展。のちに設けられた港の入り口にある2つの要塞は、今も残っています。紀元前600年にギリシャのフォカイア人によって築かれたと言われているこの街は、貿易港としての繁栄とともに外国人を歓迎する気持ちを具現化しています。そのため旧港は、マルセイユで最初に訪れたい場所の一つにもなっています。毎朝、新鮮な魚が並ぶ岸壁の魚市場の様子をぜひ見てみましょう。マルセイユの象徴である旧港は、カタランビーチを挟んだ反対側の小さな港ヴァロン・デ・ゾッフと密接にかかわっています。
フリウル島、カランク、シャトー・ディフ....地中海の至宝
マルセイユの街は海に向かって広がっており、その海には信じられないようなお宝があることをご存知でしょうか?マルセイユでちょっと変わったところに出かけてみたいのであれば、フリウル島やシャトー・ディフは、自然と冒険への好奇心を満たしてくれることでしょう。カランク国立公園の一部となっているフリウル島では、島の植物や野鳥は見逃せません!またイフ島の要塞シャトー・イフは、16世紀に作られた牢獄です。アレクサンドル・デュマの冒険小説 「モンテ・クリスト伯」 の主人公エドモン・ダンテでなければ脱出できないようなところですが、ロマンチックな想像をかきたてる場所でもあります。
もうひとつの地中海のお宝が、クランクと呼ばれるマルセイユの入り江です。海からだけでなく、ハイキングコースからも眺めることができます。紺碧の海に突き出た白い断崖は、マルセイユからカシスにかけて広がり、海水浴、ハイキング、クライミングなどたくさんのアクティビティが楽しめます。
建築デザインを見てリフレッシュ
マルセイユでは、建築物が多様なため、いろいろな地区を巡り新鮮な気持ちで見学することができます。マルセイユ8区にあるシテ・ラデュースと呼ばれる建物は、20世紀に建築家ル・コルビュジエによって作られました。ユニークなコンセプトを持ち、マルセイユの観光スポットにもなっています。その色彩や光の入り方、ピロティ(1階部分が柱のみの外部空間の建築様式)など顕著な特徴すべてが世界遺産に登録されています。ここからほど近いスタッド・ヴェロドーム・スタジアムもまた近代的なモニュメントとして印象的です。現在は、サッカー観戦だけでなく、普段入ることができない場所を見学することもできるスタジアムです。また旧港からすぐのミュセム(ヨーロッパ地中海文明博物館)では、地中海文明と並外れた透かし編みデザインのコンクリート建築の両方をご覧ください。屋上テラスからは、うっとりするような景色が楽しめます。
ノートルダム・ド・ラ・ガルドから街を見下ろす
海抜154mの丘に建つノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院は、地元の人々から「ボンヌ・メール(優しい聖母)」と呼ばれ、街とその周辺地域、そして地中海の広い景色を眺めることができます。ツートンカラーのデザインは、オリエンタルな雰囲気を醸し出しています。元々城砦として建てられ、13世紀以降この地に建てられた礼拝堂や聖域を継承していましたが、19世紀には、巡礼者の増加により再度建設が始まりました。バジリカの頂上には、聖母マリアがわが子を世に送り出し、困難や疫病の危険から街を見守る姿が描かれています。高さ11mを超える聖母像は、表面の黄金色が地中海の太陽に照らされて、鮮やかに輝いています。
街の中心クール・ジュリアンからパニエ地区
街の雰囲気を存分に感じるには、パニエ地区とクール・ジュリアンは欠かせません。パニエ地区は、マルセイユの歴史的な地区の一つです。階段やカラフルな建物が並ぶ狭い路地は、街歩きをしたい方には本当に楽しい場所です。かつてアテナに掲げられたアクロポリスはムーランの丘にあり、人々が集まるアゴラは、現在のランシュ広場を占めていました。フレスコ画やストリートアートは、この再開発地区にユニークな個性を与えています。またマルセイユの中心部にある静かでシックな安らぎのストリート・アートの密集地クール・ジュリアンでは、オーガニックやファーマーズマーケット、デザイナーズマーケットなどのマーケットがこの街に活気を与えています。また古着屋、アーティストショップ、アンティークショップ、古本屋など、訪れる人を楽しませてくれるお店も揃っています。
役立つ情報
フランス・マルセイユへの入国条件
マルセイユの地図
マルセイユへの行き方
ヌメアからマルセイユへ
ヌメアからマルセイユへ
ヌメアからマルセイユへのフライト情報をご覧ください。
飛行時間 :
ヌメア・マルセイユ間の最短飛行時間は、32時間05分です。この飛行時間は、経由地や旅程などによって異なる場合があります。エアカランのネットワーク以外のフライトは、提携航空会社によって運航されます。
時差 :
ニューカレドニア・ヌメアとフランス・マルセイユの時差は9時間です。
マルセイユのベストシーズン
マルセイユ旅行のベストシーズンはいつですか ?
マルセイユは温暖な気候で、一年中いつでも訪れることができます。 中でもベストシーズンは、次のとおりです。
- 夏季 : 4月から10月にかけては、地中海の太陽の下で街を散策してみましょう。夏のもっとも熱い時期(7~8月)にかけては、気温が30℃に達することもあるので注意が必要です。